前回の記事で、『痩せたい人のだいたい3割は、カロリー摂取が少ないのに痩せられていないです。』と書きました。
統計を取ったわけではありませんが、今まで多くの方をサポートしてきて、そう実感しております。
実際はもっと多いのかもしれません。
では、なぜそんな現状になってしまっているのか。
それには、2つの大きな理由があると考えています。
1、『食べなきゃ痩せる』という間違った洗脳
ダイエットのアドバイスをするトレーナーや、アドバイザーが『極端な話食べなきゃ痩せるんですから』なんてことをたまに言う人がいますが、こういうのが本当に良くない。
『食べなきゃ痩せる』っていうのは、『食べなきゃ水分が抜けたり、糖新生がバンバン起こるから短期的に見れば体重が落ちます。』っていうだけのことです。
確かに、物理的に考えて今までより消費カロリーを減らせば、
『消費カロリー>摂取カロリー』となるので単純に痩せて行きそうです。
しかし人間にはホメオスタシスっていう現状維持機構があるから、カロリー摂取を減らしたところで、間もなく消費量も減ってくるので、糖新生はかなりおさまり、体重は落ちなくなります。
そうじゃなきゃ、海とか山で遭難して、水分だけで30日も生きのびれる人の説明がつきませんよね。
『食べなきゃ痩せる』って言っちゃう人は、このホメオスタシスを完全に見落としているんですよ。
見落としてなかったとしても、それを聞いた人がどう理解するかを全く考慮できていない。
カロリーを摂り過ぎている人に対していうだけならまだしも、カロリー摂取が適正あるいは少ない人にそれを言っちゃったら、『じゃぁダイエットする時は摂取カロリーを減らそう』ってなるじゃないですか。発想が。
『食事を摂ることで消費カロリーを増やそう。』なんて夢にも思わないんです。
仮に食事で増やそうと思っても、企業のCMの刷り込みや洗脳があるから、『カプサイシンを摂ろう。』とか、『消費効率を上げるようなサプリメントやドリンクを飲もう。』ってなるくらいじゃないでしょうか。
消費カロリーを増やすために、『タンパク質を摂ろう』とか、『水分を2ℓ飲もう』とか、『消化の負担を減らすために良く噛もう』とかなんて考えられなくなってしまうんです。
視野の狭い情報のおかげで、何が本質で、何が効果的なの分からなくなってしまっているから。
実際私もダイエット指導を始めた時には、何が効果的で、何が本質なのか。全く分からない日々が続きました。
今では、自分でもダイエットを実践し、また、多くの方をご案内して来たので、ダイエットでは、摂取を減らすことだけでなく、消費を増やすことも重要。そのためにはより健康になることが必要になる…。
など、体系立ってご案内できるようになりましたが、それだけ、日本のダイエット業界はまだ未発達だったり、国や企業が混乱させるような情報発信をしているんだと思います。
僕が思うに、消費するためには、筋肉や内臓、脳がしっかり働いてくれるようにすることです。
そうなるためには、より活動的になる必要がある。
つまり、より健康を追求するってことです。
じゃぁ、健康になるために、食事で何ができるかってことです。
カロリーを抑えまくって、生命維持活動に必要な基礎代謝量を下回って、元気がなくなることなんて、真逆ですよね。
より健康になるための食品を、適切なカロリー摂取にして、消化しやすいように食べる工夫をすることが必要じゃないでしょうか。
体重を減らすためには、『消費カロリー>摂取カロリー』ですが、摂取カロリーを減らすことだけが、食事でやることではないんです。
より健康になるために
細胞を活性化するために
やる気が湧いてくるために
朝起きてばっちり目が覚めるために
ハキハキ行動するために
シャキッとした正常な思考回路でいるために
そのために食事で何ができるかを探していきましょう!
理由はもう1つあるのですが、またちょっと長くなってきたので次回書きます。
せっかくなので、より健康で体重を落としていくための、【実際にパーソナルトレーニングで行っている食事アプローチ】も少しご紹介します。
長くなってきましたが、ぜひお付き合いくださいませ
いつもご覧頂きありがとうございます。
- 女性のダイエット専門パーソナルトレーナー 佐藤健二 -
長野県松本市、安曇野市、岡谷、辰野などからお越し頂いております。